「今日の晩御飯、何がいい?」
そう聞かれて、あなたは「なんでもいいよ」と答えましたね。
悪気はないんです。
疲れていたり、お腹が空いていなかったり、本当に何でもよかったのかもしれません。
でも、その一言、場合によっては危険なんです。
「なんでもいいよ」と言われた側は、途端に思考がフリーズします。
「なんでもいいって言われても…何が好きなんだっけ?」「あれは最近食べたし…」「これだと手間がかかりすぎるかな…」と、頭の中で無限の選択肢がグルグルと回り始め、最終的に「もう、何もわからん!」という境地に達します。
そして、その思考の迷宮をさまよった末にたどり着くのが、「イラッ」という感情です。
そのイラ立ちが、ご飯を作るモチベーションを地の底まで引きずりおろしていくのです。
1.塩ご飯(究極の塩対応)
目の前に置かれたのは、白いご飯。そして、その隣には塩。「なんでもいい」が招いた、あまりにもストイックすぎる一品です。涙も塩味
2.カップラーメン(テーブルにポツン)
「まぁ、一応ご飯ではあるよね…」と、自分を納得させるために食べる一杯。テーブルの真ん中に、ポツンと佇むカップ。不規則に立ち上る湯気を見つめながら悲しい気持ちに・・・
3.何も出てこない(準備の放棄)
午後8時。カチャカチャという音も、いい匂いもしないキッチン。恐る恐る尋ねると、「なんでもいいって言ってたから、作るのやめた」という、清々しいほどの潔いアンサー!しびれるー
こんな惨めな晩御飯にならないために、相手のモチベーションを上げる粋な戦略をご紹介します!
1.給食方式で献立を(ルーティン大作戦)
毎週または毎月、あらかじめ献立の「枠」を決めておきましょう。「月曜は麺の日」「水曜は魚の日」など、大枠だけでも決めておくと、毎回ゼロから考える地獄から解放されます。作る側も考える手間が省けます。
2. 感想&リクエスト(ご機嫌取り大作戦)
「いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう!特に、この前食べたあの鶏肉の○○は最高だったなぁ、また食べたいな!」と、具体的な感想とリクエストをセットで伝えましょう。相手は「覚えててくれた!嬉しい!」とモチベーションが最高潮に。おいしい晩御飯をゲットだぜ!
3. 協力の姿勢を見せる(ジェントルマン大作戦)
「冷蔵庫にある物で、一緒に作ろうか?」と、エプロンに手をかけましょう。献立を丸投げせず、一緒に取り組む姿勢が大事です。もし足りない物があれば、「じゃあ、僕が買い出しにGO!」と、勇ましくスーパーへ向かいましょう。まさにジェントルマン
最重要事項!
そして、どれだけ美味しいご飯が出てきても、出てこなくても、最後の仕上げはこれです。
「いつもありがとう」
この感謝の言葉をしっかり伝えることこそが、最も美味しく、最も平和な食卓を築く超超超重要な秘訣なのです!

かつて晩御飯に「何がいい?」と聞かれて、つい「なんでもいい」と答えていた人。
その言葉を投げられた側が、どれほど困惑し、どれほど小さなイライラを抱えていたか……今ならあなたは理解しているはずです。
そう、相手の気持ちを想像し、先回りして答えを用意する力。
これこそ営業・販売の現場で大切な「気配り力」そのもの!
営業や販売の仕事は、ただ商品を紹介するだけではありません。
「お客様が本当に欲しいのは何か?」
「どう伝えたら喜んでもらえるか?」
――それを読み取り、提案するのが腕の見せどころです。
あなたはもう、“思考停止ワード”を封印し、相手の立場に立つ大切さを知った人。
だからこそ、お客様の「なんでもいいですよ」にも、笑顔で選択肢を差し出し、最適な答えを導けるはずです。
アディオス!塩ご飯!
筆者:ダンディズムおさむ
公開日:2025年9月29日
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